悪い兼家~光る君へ第5回感想~

光る君へ第5回を見たので感想を書いていきます。

ネタバレがありますのでご注意ください。

ザブングル加藤さん

ザブングルの加藤さんが出演していました。ほんの数秒だけ。侍従宰相役だそうです。本当に短いシーンなので、わからなかったとか見逃した方は土曜日の再放送なりNHKプラスなりで確認するといいと思います。

再会

三郎(道長)の正体を知ったまひろ。まひろは人目を忍んで三郎と再会します。これがいかにも恋愛ドラマ。しかしそこで交わされる会話は色気のないもので、まひろの母を殺したのが道長の兄の道兼だというお話。ここで道長はまひろの話をまったく疑いません。普通なら兄がそんなことをするはずがないと否定しそうなものです。しかし道長はそうしません。まひろが好きだからというのもあるかもしれませんが、6年前のあの日に返り血を浴びた兄を見たからだというのが大きいと思います。兄が良からぬことをしたということを幼心に直感したのでしょう。

悪い兼家

まひろの話を聞いた道長は屋敷に戻って道兼を詰問します。道兼の人を人とも思わぬ価値観には驚かされますが、当時の平安貴族というものはこんなものなのでしょうか。さらに凄いのは父親の兼家。やりあっている道長と道兼を見て、道長の中にもそれほど熱いものがあったのか、ならば我が一族は安泰だなどと言って笑うのです。常軌を逸している兼家に、道長も思わず茫然としてしまいました。

兼家のような人物は、実社会ではまず関わりたくないタイプです。しかし物語の登場人物として見ている分には実に面白い。権力闘争の中心にいて、物語を牽引しているのは兼家です。鎌倉殿の13人で言えば頼朝、どうする家康で言えば信長的なポジションです。

このドラマの面白いところは、権力闘争と恋愛パートの二層構造になっているところです。こんなドラマはなかなかありません。権力闘争は兼家が、恋愛パートはまひろと道長が牽引しています。道長は兼家の三男なので、嫌でも権力闘争に関わっていくことになるでしょう。その時がまひろと道長の恋愛が終わる時ではないでしょうか。

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