収益よりもまずは読者を増やす「ブログ運営×集客×マネタイズ」

読書

今回紹介する本は菅家伸(かん吉)さんの「ブログ運営×集客×マネタイズ 人気ブロガー養成講座」(ソーテック社)です。菅家さんはかん吉というペンネームで人気ブログ「わかったブログ」を運営しています。

収益化よりもまず読者を増やす

本書では「収益化よりも、まずは読者の多いブログを目指せ」と説いています。読者の多い人気ブログになれば、収益化は簡単にできるからです。

芸能人が本を出して10万部売れるとか、YouTubeチャンネルを開設して数日で登録者数10万人突破とかよく聞きますよね。芸能人は大勢のファンがいるから、こういうことが可能なわけです。ブログも同じで、たくさんの読者がついた人気ブログであれば収益化は容易いのです。

私は本書の主張を読んで思い出したことがあります。永松茂久さん著「斎藤一人の道は開ける」(PHP文庫)にあった「魅力があればうまくいく」という教えです。この本は、若手実業家である永松さんが、長者番付1位の大実業家・斎藤一人さんの教えを受けるという本です。魅力の話に戻りますが、魅力というのはお客に「また」と思わせることです。つまり魅力のあるブログというのは、読者に「また読みたい」と思わせるブログなのです。

読書をしているとこのように、昔に別の本で読んだことがふと頭に甦り、今読んでいる本と繋がることがあります。このような時、著者の主張は独りよがりなものではなく、客観性や普遍性があると感じられ、著者の言うようにやってみようかなという気になります。

書評の書き方

本書は書評の書き方をレクチャーしてくれます。私はブログ運営の本を4,5冊読んだのですが、書評の書き方について載っていたのは今のところこの本だけです。商品レビューの書き方ならどの本にも載っているのですが、不思議と書評の書き方が載っている本は少ないのです。

やり方は下記。

  1. 読んでいて気になるところに付箋を貼る
  2. 読了したら、付箋を貼ったところを読み直す
  3. 読み直して、特に気になったところに違う色の付箋を貼る
  4. 3の箇所を小見出しにして自分の言葉で文章を書く。自分の得意分野に引き込んで、好きなように書く。

自分の得意分野に引き込むという方法は有効だと思います。というのもネットには本の要約が溢れており、要約するだけでは差別化は図れません。自分の得意分野や実体験に引き込むことによってオリジナリティのある書評になるのです。

また付箋を貼るだけなので、図書館で借りた本や友人に借りた本でもできます。これも見逃せないメリットです。

この方法を速読に応用することもできます。目次を読んで、気になったところに付箋をまず貼ります。そして付箋を貼ったところだけを読んで、さらに気になったら違う色の付箋を貼ります。以後は同じです。

全部読むのは大変

ブログ初心者がこの本を全部読むのは大変です。私はブログを1記事も書いてない状態で、この本を最初から最後まで全部読みましたが、わからないことだらけでした。ブログを1年ぐらい運営しないと、この手の本は読みこなせないのではないかと思います。

これから読もうというブログ初心者の方は、3章まで読んだらブログ記事を書く作業に取り掛かることをおすすめします。ブログ記事を書く習慣が付いていないのにそれから先を読んでも無駄が多いです。コンスタントにブログ記事をポストできるようになったら、4章以降を読むとよいでしょう。

自分のレベルに合わせて読めるところだけ読むのです。レベルが上がれば、後ろの方まで読めます。年単位の付き合いになる本だと思っておきましょう。

まとめ

菅家伸(かん吉)さんの「ブログ運営×集客×マネタイズ 人気ブロガー養成講座」(ソーテック社)を紹介しました。収益化よりもまずは読者が集まるブログを作るというコンセプトを元に書かれた本です。

初心者には全部読みこなすのは至難の業です。3章まで読むとか、あるいは今必要なところだけ読む「辞書的な読み方」をするとよいでしょう。ブログ運営の経験が積み上がって行けば、書いてあることもスムーズに理解できるようになるはずです。長い付き合いになる本だと思っておきましょう。

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