ラストマン10話感想

ラストマン 全盲の捜査官10話を見ましたので、感想を書いていきたいと思います。

ネタバレを含みますので、視聴済みの方のみご覧ください

ドラマ全体から感じたこと

本ブログでラストマンを扱うのは恐らく最初で最後になるかと思うので、1話から最終話まで見て、このドラマ全体から私が感じたことを書いていきます。

真相を当てやすいドラマ

私はこのドラマを20分から30分くらい見ると、ほぼ事件の真相に辿り着けました。私はあまりミステリーを見ない方なので、推理力が優れている方ではありません。恐らくこのドラマは、事件を難解にするよりも、視聴者に真相を当てる快感を味わってほしいという方向性で作られたかと推察します。

全話を貫く41年前の事件

本作は1話完結方式を基本にしています。しかしながら全話を貫く軸として、皆実や心太朗の人生に大きな影響を与えている41年前の事件というものがあります。毎週何がしかの事件を解決しつつも、41年前の事件の情報を小出しにしていく、そして9話と10話で41年前の真相に迫り解決する。これがこのドラマのストーリー構造です。

軽快なバディ

このドラマを見ていると、後腐れすることがほとんどありません。ストレスになることもないし、後に引きずることもほとんどありません。気分の落ち込みがちな日曜の夜にはありがたいドラマです。

なぜそうなるのでしょうか?私は皆実と心太朗にカギがあると見ています。本作は皆実と心太朗のバディものとしても見ることができます。彼ら二人のやり取りが軽快で、ドラマ全体に朗らかな印象を与えているように思えるのです。もし彼らが冗談も軽口も言わず、事件のために必要な会話しかしない間柄であったとしたら、ドラマ全体の印象は全く変わっていたでしょう。

41年前の事件の真相

さて、そろそろ10話の感想に入りたいと思います。私はこのドラマは解決編に入る前に、およそ真相に辿り着けたと書きました。しかしながらこの41年前の事件だけは、全部解くことはできませんでした。ラストエピソードに相応しい複雑な事件であったと思います。

皆実と心太朗が実の兄弟というのは全く読めませんでした。それらしい伏線も少なくて、例の肉じゃがの味についても、全然気がついてなかったです。あれだけで兄弟だと読めた人は凄いです。個人的にはもう少し兄弟だと匂わせる伏線を出してくれてもよかったじゃないかと思います。

津田さんの熱演

私はアニメをよく見ますので、津田健次郎さんの声はよく聞きます。最初ラストマンを見た時にスタッフロールで津田さんの名前を見つけた時、何の役で出ているのかわかりませんでした。後に心太朗の父親・鎌田國士役だと知って見返してみたのですが、老人になり切った演技に「これ津田さんなの?」と信じられませんでした。心太朗の幼い頃の回想シーンが出てきて、やっと津田さんだと納得しました。

鎌田は74歳という設定で、津田さんの実年齢より20歳以上も上です。さらに長期にわたり服役しているという難しい役どころです。かなり苦労したのではないかと思います。その甲斐あって「心太朗・・・腹減ってないか」から始まる親子の再会シーンは感動的なものとなりました。今回のラストマンの熱演が評価され、津田さんはさらにドラマに出るようになるでしょう。

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