ベキは日本への復讐を諦めていない~VIVANT9話感想~

VIVANT9話を見たので感想を書いていきます。

ネタバレを含むので、視聴済みの方のみご覧ください。

ベキの壮絶な過去

ベキがついに自らの過去を語りました。これまで乃木の断片的な記憶を元にしたシーンだけだったので、初めて知るようなことが随分多く感じました。情報だけなのと実際に映像が付いてくるのとでは印象が大きく変わりますよね。かなり凄惨な過去で見ていてかなり疲れました。半面、もうあと2話しかないのに、過去編にこんなに時間を割いていいのかという気もしました。このドラマ1クールでは少なすぎるような気がします。白い巨塔のように2クールやってもよかったと思います。そうすると予算が足りないかw

ベキは日本を恨んでいる

ベキの昔語りが終わったところで、乃木が「日本を狙っているのですか?」と尋ねます。するとベキは「祖国を狙うわけはない。もう日本への恨みはない」と答えました。このシーン、あなたはどう思ったでしょうか?私は「嘘だ」と思いました。

ベキの妻の明美は「私たち3人の時間を奪ったあいつらが許せない。復讐して」とベキに言い残して亡くなりました。ベキは家族愛の非常に深い人間として描かれています。9話で乃木と語らうベキの顔はすっかり父親の顔でした。ベキがテントを結成したのも家族を守りたいが故です。彼にとって家族とは血のつながった者だけ指すのではありません。彼と共に歩む者皆が家族なのです。そしてベキが家族を守るために必死に戦ってきた結果が今のテントというわけです。

これほど家族愛の深い人物が、妻が今わの際に言い残した最後の願いを実行しないなんてことがありえるでしょうか?40年かかってでもやると思います。幸いにしてベキは乃木と再会することができました。しかし本来なら乃木と共に過ごすはずだった時間、明美の命は失われたままなのです。

ベキの中にある、日本に対する復讐の炎は未だ消えておらず、かならず日本へのテロを実行するだろうと私は思います。

素直な黒須

9話の終盤で、乃木が撃った別班4人が生きていることが判明し、乃木は窮地に立たされます。そして乃木は別班の任務としてテントに潜入したと白状するのです。

この時の黒須が実に面白い。乃木が裏切ったと思っていた時は「お前」呼ばわりしていたのに、乃木が裏切ってないと思うと突然呼び方が「乃木さん」になるw素直な好青年で結構なことですが、別班の工作員としてはどうなの?と突っ込まずにはいられないw

乃木は殺されていない

囚われの身になった乃木に、ベキが刀を振り下ろすところで9話が終わりました。あれは縄を切っただけで、乃木は殺されていないでしょう。40年越しに再会した息子を斬れるわけがない。監禁して外部との連絡ができないようにしておいて、日本への攻撃が終わるまで大人しくしていろってところだと思いますね。

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