先日、歯医者の予約を入れていたのですが、急用で行けませんでした。「もしかしたらギリ行けるかもしれない」などと考え、事前にキャンセルせずにいましたが、結局行けずじまいでした。結果として無断キャンセルという形になってしまいました。
私は歯医者に行けなかったことにばつの悪さを感じたというか、悔やんだのです。考えてみると不思議な話です。歯医者というのは行きたくなるものではありません。仕方がないから嫌々ながら行くのです。私も歯医者に行きたくありません。行きたいなどという気持ちは微塵もありません。にも関わらず、行けなかったことを悔やんでいる。これは不思議なことです。本来なら喜んでもおかしくはないのに。
一体この後悔はどこから来たのか考えてみました。予約を無断キャンセルしたこと、つまり約束を反故にしたことを悔やんでいるのではないかと思い当たりました。予約をしていれば、歯科医院側は当然、予約の時間に必要な人員を割くなど相応の準備をします。私が連絡なしに行かなかったことでそれらが無駄になったのです。そのことに対する罪悪感、これが後悔の原因ではないかと思いました。
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