TBS日曜劇場「キャスター」の第1話をようやく見ました。
感想を一言で言うと、「アンチヒーローに似ている」です。
目的のためなら手段を選ばないアンチヒーローな主人公、主人公と因縁のある巨悪、主人公に振り回されたり衝突したりする部下……。アンチヒーローとキャスター、司法と報道の違いはあれど、キャラの役割や配置、話の展開に似通ったものを感じずにはいられません。
一方でアンチヒーローに増して、現実味のない強引な展開などが目立ちます。ニュース番組の生放送で、疑惑のある病院長の部屋に押しかけ、金銭受注の証拠を探すというのはやりすぎでしょう。現実ではまずありえません。このシーンはあまりに滑稽で、ドラマというよりコントにしか見えませんでした。はっきり言ってしまえば、醒めたのです。このドラマは、硬派な社会派ドラマではなく、エンタメドラマだと私は思います。
役者の演技も気になるところがあります。阿部寛さんが下手だと言っているのではありません。今回の場合は、キャスター役に合っていなかったのではないかと。公共放送で訓練を受け実績を積み上げてきたように見えないし、お世辞にも滑舌が良くないように感じます。VIVANTの野崎みたいなノリでキャスターやられても……。
助演の永野芽郁さんは力量不足ではないかと感じます。総合演出の崎久保華という役なのですが、どうにも下っ端のADにしか見えないし、阿部さん演じる遠藤と対決するにはどうにも軽すぎるのではないかと。
正直、2話以降は見るかわかりません。
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