精神科医・樺沢紫苑さんの著書「もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」(サンクチュアリ出版)を読んだので感想を書きます。
この本は、樺沢さんのベストセラー「学びを結果に変える アウトプット大全」(サンクチュアリ出版)のマンガ版です。
以下、「もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」を「マンガ版」、「学びを結果に変える アウトプット大全」を原著と記述します。
「アウトプット大全」のエッセンスを短時間で吸収
「もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」の最大の利点は、「アウトプット大全」のエッセンスを短時間で吸収できるということです。
マンガ版はマンガパートと、樺沢氏による解説パートからなります。マンガパートはマンガに親しんだ人なら30分で読めるのではないかと思います。解説パートは1項目見開き2ページという構成。さらに右ページにはイラストとポイントが箇条書きにしてあります。つまり解説パートは右ページだけ読んで終わらせるということもできるわけです。
マンガ+解説右ページのみならば、1時間で読み終わるのも夢ではありません。原著が269ページの厚い本であることを考えると、1時間でエッセンスが吸収できるのはタイパがいいです。
物語仕立てでわかりやすく
マンガになったことで、物語仕立てでわかりやすくなりました。IT企業に勤める主人公・外山健が新規事業立ち上げに挑む中で、アウトプット大全のノウハウをどのようにビジネスの現場で生かしていくかが描かれます。
ビジネス書を読んでいていいなと思っても、さてこれをどうやって日々の仕事に活かしたらいいんだと迷った経験があると思います。このマンガ版は1つのモデルケースを提示して、その迷いを振り払ってくれるのです。
読んだだけでは意味がない
いかにアウトプット大全のエッセンスを短時間で吸収できるとしても、読んで終わりでは何の意味もないのです。何も変わりません。
マンガ版では、インプットとアウトプットの比率は3:7と書かれています。つまりマンガ版を1時間読んだら、2時間以上のアプトプットが必要になります。本の内容を家族や友人に話してみたり、感想をXやブログに書いたり、最近の悩みや課題についてノートを開いて何でもいいから書いてみたり、ということをする必要があるのです。
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