大谷選手3回目のMVP獲得

ドジャースの大谷翔平選手が3回目となるリーグMVPを獲得しました。

今回の受賞も何かと記録づくめで、

  • 3回目の満票受賞は史上初
  • 両リーグでの受賞は史上2人目
  • DH専任での受賞は史上初

などがあります。個人的には「DH専任での受賞は史上初」に注目しています。

DHは守備には付かないのでMVPの選考において不利と言われています。デビット・オルティス氏も素晴らしい成績を残しながら、ついにMVP受賞はなりませんでした。

今回大谷選手はDH不利という定説を覆してMVPを受賞したわけですが、その要因は「50-50」(50本塁打・50盗塁)にあると考えます。40-40は今までに何人かいましたが、50-50は大谷選手が史上初です。こういう史上初の記録を持っていると選考では有利になるのではないでしょうか。

そもそもDHの選手というのは、あまり盗塁をしません。足に不安があるとか、足が遅いとか、守備が下手とか、けれでも打撃は凄いからDHをやっているわけです。もし盗塁をガンガン決めるほどの足を持っているなら、DHではなく外野手で起用するでしょう。外野手なら俊足を生かしてヒットをフライアウトに変えることができます。そしてその方がチームのためになるのです。だから足の速いDHというのはまず出てきません。

大谷選手はDH専任でMVPを受賞しましたが、これは右ひじの手術の影響で守備に就かずDHに専念するという特殊な事情が生んだレアケースだと思われます。もし次に大谷選手以外でDH専任でMVPを受賞する選手が現れるとすれば、盗塁をほとんどせず、圧倒的な打撃成績のみで受賞することでしょう。

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