どうする家康32話を見たので感想を書いていきます。
ネタバレを含むので、視聴済みの方のみご覧ください。
世代交代
32話では小牧・長久手の戦いが描かれました。私が特に気になったのは、この戦いが徳川家臣団の世代交代をも描いていたということです。この戦で主に活躍したのは家康・平八郎・小平太・万千代・正信あたりでしょうか。一方、忠次や数正は目だった功績がなく、世代交代を印象付ける形となりました。
このドラマではこの戦によって、視聴者に徳川四天王を覚えてほしいという意図があったようで、平八郎・小平太・万千代・忠次のPVのようになっていました。それぞれに見せ場のあった他の3人とは異なり、特にこれといった活躍がなかった忠次は「海老すくい」でオチに回されてしまいましたw
中入り
小牧・長久手の戦いにおいて、秀吉勢は中入りという戦術を取りました。ドラマではこの中入りについて明確な説明はなかったのですが、話の流れからするに、別動隊を組織して敵の背後を突くとか、敵の本拠地を突くとか、そういう類のものだと思われます。
この戦では秀吉軍10万、徳川軍3万で、秀吉軍が徳川軍の3倍以上の兵力です。加えて両軍は膠着状態に陥っていました。これらを踏まえれば、秀吉軍が別動隊を作って岡崎を攻めさせたのは間違いではありません。
では、何がまずかったかと言うと、別動隊の動きが徳川軍に完全に察知されていたことです。一方、徳川軍の動きを秀吉軍はまったく気づていませんでした。城の堀を抜け道として使ったことで、城を出たことすら秀吉たちは気がつかなかったのです。動きのバレた別動隊は、もう陽動の意味を成しません。各個撃破の餌食になるだけです。徳川軍は恒興軍を見事に撃破しました。個人的には、池田恒興・森長可を打ち取るところを見せてほしかったです。
コメント