祭りであり同窓会～機動戦士ガンダムSEED FREEDOM感想～

映画館で「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を見てきました。私にとって初めてリアルタイムで見たガンダムがSEEDでした。DESTINYも見ました。

以下、ネタバレがあるのでご注意ください。

恋愛要素が多い

恋愛要素がめちゃくちゃ多いです。主要キャラのほとんどが恋愛脳かと思うくらい。特に重症なのが主役のキラとラクス。彼ら2人を取り巻くメロドラマが物語の中心です。キラとラクスは同棲中なわけですが、ここにオルフェという男が出てきてラクスに言い寄ってくると。言うなればオルフェというのは間男みたいなポジションなわけです。まさにメロドラマ、もっと言えば昼ドラです。

ガンダムSEEDというのは、ガンダムに恋愛要素を持ち込んで女性ファンを獲得し大ヒットしたと考えていました。しかし恋愛ものにガンダムを取り入れたという方が正しいような気がしました。

目新しさはないが

見ていて目新しさを感じることはほとんどありません。ストーリーもキラやラクスの主張も前に見聞きしたような気がするものばかりです。機体に至っては使い回しが結構あります。本作はSEEDシリーズの18年ぶりの新作という側面もあり、同窓会や祭りのように楽しんでいる人も多くいます。目新しさが少ないことが必ずしも悪いことではなく、むしろ既出感や懐かしさこそ醍醐味とも言えます。

目新しさが少ない中で、予想外の行動を取って輝いたキャラがいます。アスランとシンです。アスランがまさかズゴックに乗って出てくるとは思いませんでした。この映画で一番忘れられないシーンはあそこです。あそこを劇場で見たらもう勝ちですｗ

あと敵が人の心を読んでくる能力を持ってて苦戦するんですが、アスランは破廉恥な妄想で、シンは何も考えないでこれを破るんですが、これは面白かった。映画館でなかったら声出して笑ってましたｗ

戦闘シーンは素晴らしい

ラスト30分くらいずっと戦闘シーンなんですけど、ガンダムファンとしてはここが一番盛り上がることでしょう。映像技術の進歩により非常に迫力あるシーンに仕上がっています。

気楽に見よう

本質的にはバカ映画だと思います。過去のガンダム映画シリーズの中で一番バカと言ってもいいくらい。だからこっちもあれこれ考えずバカになって見た方がいいと思います。VIVANTみたいに必死になって考察しなくていいです。気楽に見ましょう。上映時間は2時間4分ですが、私は10回くらい笑いました。その意味では面白い映画です。