水星の魔女23話感想

機動戦士ガンダム水星の魔女23話「譲れない優しさ」を見たので感想を書いていきます。

ネタバレを含みますので、視聴済みの方のみお読みください。

グエルvsラウダ

　グエルとラウダの兄弟喧嘩がありました。機体の性能差でグエルは追い詰められます。私は「グエルは死なないキャラ」と思って見ていたのですが、「これは危ない」と思ったほどです。グエルの機体が爆発する寸前でフェルシーが消火して、兄弟ともに生き残ることができました。

　宇宙議会連合の議長が巨大な送電システムを用いてクワイエットゼロを攻撃しました。攻撃はガンダムエアリアルとエリクトが何とか防いで事なきを得ました。しかし機体の損壊は著しく、エリクトも無事ではすまないようです。

　ところでこの送電システム、見てみると1stガンダムのソーラレイとZガンダムのコロニーレーザーを組み合わせたような形状であり、またしても過去作へのオマージュが見られます。

　最終盤に巨大兵器が出るというのはガンダムシリーズのお約束です。このお約束というのが送電システムが登場した意味でありましょう。つまりはファンサービスです。しかしそれだけでは物語上の位置づけとしては弱い。もう少し考えてみましょう。

　送電システムのレーザーを食らったエアリアルは半壊状態です。つまりデータストームとしてエアリアルに保存されているエリクトも消滅の危機にあります。少し時間を置けばレーザーの2射目が来るでしょう。2射目でクワイエットゼロが破壊されればプロスペラは死にます。エリクトとしては何としても防ぎたい。

　しかしエリクト＆エアリアルにそんな力は残されていません。スレッタの説得を聞き入れようとしなかったエリクトですが、こうなってはスレッタに母を託す他ありません。送電システムという共通の敵が登場することによって、姉妹は協力するわけです。

　ガンビットは健在のようですので、ガンビットを継承したスレッタが送電システムを破壊して終結ではないでしょうか。エリクトは消滅、プロスペラは娘の死で茫然自失となり逮捕、議長とペイル社のおばさん4人は本物のエランが何かやって殺されるか捕まるか、アスカティカシアの学生は全員生存だと思います。

　最終回のサブタイは最終回としか書いてありませんでした。最後の最後でサブタイを出すか、結局出さないで「サブタイは視聴者が決めてください」というタイプかのどっちかでしょう。後者の例だと、最近では大河ドラマ「真田丸」の最終回が有名です。