アニメ「推しの子」第22話を見たので感想を書いていきます。
本稿は第22話の重大なネタバレがありますので、必ず視聴後にご覧ください。
サングラスの男
第22話の終盤、アイの墓参りに訪れたルビーはサングラスをかけた男とすれ違います。ルビーはこの男を全く気にも留めませんでしたが、男の方はルビーのことに気がついていました。そしてアイの墓の前で「さすが君(アイ)と僕(サングラスの男)の子だ」と言うのです。
つまり、サングラスの男はアクア・ルビー・姫川の父親であり、上原清十郎は父親ではないということになります。
さらに言えば、アクアが主張する「父親が真犯人説」に従えば、このサングラスの男こそアイ殺害の真犯人であり、アクアの復讐の標的ということになります。
サングラスの男は何をしたのか?
では、サングラスの男は何をしたのか、考えてみましょう。
まず彼は姫川愛梨と関係を持ち、その結果姫川大輝が生まれます。上原清十郎は当初、このことを知らなかったのでしょう。後に大輝が赤の他人の子と知り、無理心中に発展したのではないかと考えられます。
次にサングラスの男はアイと関係を持ち、アクアとルビーが生まれます。これならば姫川とアクアの父親が同じ(異母兄弟)というDNA鑑定結果とも合致します。またアイの引っ越しが上原清十郎の死後という矛盾点もクリアできます。
抜け穴
あかねは「こんな簡単な抜け穴にも気づかない」と言いましたが、この抜け穴とは「上原清十郎が父親ではない」「姫川愛梨は別の男と関係を持っていた」ということでしょう。
アクアがDNA鑑定によって立証したのは「姫川とアクアの父親が同じ」ということだけです。「アクアと上原清十郎が親子であること」は科学的には立証できていません。アクアが姫川の言っていることを信じただけです。姫川が事実を誤って認識していたとしたら、結果は容易にひっくり返ります。
視聴者とすれば、サングラスの男のセリフから辿って行けば、割と容易に真相に辿り着けますが、それはメタ視点とか神の視点と言うべきものです。アクアからちょっと話を聞いただけで真相に辿り着いてしまったあかねは、凄いと言うより恐ろしい感じすらあります。
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