ベルセルク42巻を読んだので感想を書きます。
ネタバレを含むので、ご注意ください。
新体制で連載再開
ご存知のように三浦先生が亡くなり、ベルセルクも41巻で未完に終わる可能性もありました。しかし三浦先生のアシスタントと森恒ニ先生により連載が再開され、ついに42巻が発売されました。未完で終わるものと覚悟していたので喜ばしい限りです。
作画に違和感なし
さて新体制となって、一番気になるのは作画です。あの三浦先生のタッチをどれだけ忠実に再現できるかがファンの最大の関心事です。私個人の感想を言えば、違和感なく読むことができました。事情を知らなかったら全く気付かないかもしれません。こちらの期待以上の画を描いてくれたと言えるでしょう。
へこむガッツ
そろそろ具体的な内容に入っていきましょう。妖精島に現れた黒髪の少年、彼の正体はグリフィスでした。グリフィスと見るやガッツは襲いかかりますが、大剣が全く通じません。ガッツが使途と戦ってきた中で、これほどドラゴンころしが無力だったことがあったでしょうか。ガッツがへこんでしまったのも無理からぬことでしょう。
考えてみればガッツの落ち込む姿というのはあまり見たことがありません、あの蝕の直後ですら、すぐに剣をふるって悪霊みたいなのを斬りまくって復讐を誓っていたではありませんか。それが剣を手放すほどに落ち込むというのは尋常ではありません。
ガッツにとって剣とはただの武器ではなく、アイデンティティーの中核をなすものだったのです。かつてガッツは会話をした人間よりも、剣で切り合った人間の方が多いというようなことを言っていました。彼の人生のほとんどは剣とともにあったのです。その剣がグリフィスに全く通用しない、俺のやってきたことは無駄だった、と心が折れてしまいました。
今後、ガッツは必ず立ち直るはずですが、どういうキッカケになるでしょうか。キャスカが殺されそうになって剣を取るという形がいかにもありそうですが、キャスカはさらわれたからしばらくガッツと会えそうにないんですよね。
仲間のために剣を振るうというのが現実的でしょう。ガッツが「俺は何も信じちゃいなかった。だがお前だけは・・・」と剣を見て述懐してましたけど、今はもう違います。信頼できる仲間が何人もいるんですから。彼らのために剣を取ることになるでしょう。
東方流離の章
次巻からは東方流離の章が始まるようです。囚われたガッツたちは東方の国へ連れていかれるのではないでしょうか。またグリフィスも東方への遠征を計画している節があり、東方で両者が鉢合わせる展開になると予想します。
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