このところ大谷選手の欠場が続いています。
チームによれば、近いうちに復帰するそうですが…、どうなることやら。
HR王は獲れるか？
大谷選手の最大の関心事は「HR王が獲れるか？」ということだと思います。
右肘靭帯損傷の報道が出てから、大谷選手はHRを打っていません。今後試合に出るとしても、たくさんＨＲを打つということはどうも無さそうです。打っても2～3本、全く打てないということもあると思います。
現段階の大谷選手のHR44本で考えてみましょう。2位のロベルト（ホワイトソックス）が35本、3位のガルシア（レンジャーズ）が34本、4位のジャッジ（ヤンキース）が31本です。彼らの所属チームの残り試合は22～23試合です。大谷選手を抜くには45本のHRが必要ですから、ロベルトで10本、ガルシアで11本、ジャッジで13本打つ必要があるわけです。
つまり2試合に１HR以上というハイペースが要求されます。シーズン終盤の疲れの出てくる時期にこれだけ打つというのは難しいと思います。ただ量産モードに入ったジャッジなら打てます。一番の脅威は実はジャッジです。
とはいえ、今のところ大谷選手が有利な状況ではありますが、なんとか1本でも2本でも上積みしてほしいところです。日本人初のHR王、期待しています。
打点王は獲れるか？
大谷選手は打点王争いもしています。9月7日時点で大谷選手は95打点でリーグ3位につけています。1位はガルシア（レンジャーズ）の100打点です。残り22試合で5打点差ならまだまだ行けると言いたいところですが、現在大谷選手がHRが出にくい状況にあることを考えるとわからなくなってきます。
打点というのは、チームメイトがどれだけ塁に出てくれるかという「他力」の部分がかなり大きいのです。エンジェルスのチームメイトがどれだけ頑張ってくれるかにかかっています。もともとチーム打率が低めな上に、ワイルドカードもなさそうだという状況なので、チームメイトの士気は低いんじゃないかと思いますね。「大谷選手に打点王を獲らせてやるんだ」という気概があればいいのですが……。
首位打者は獲れるか？
今年、大谷選手が首位打者を獲ることは相当難しいと思います。現時点の大谷選手の打率が.304でリーグ4位、リーグ1位のシーガー（レンジャーズ）の打率は.339です。怪我を抱えながらも打ちまくって打率を上げ、かつライバルたちの打率が低下することを期待しなければならないという状況です。つまりもう自力で首位打者を獲れる段階ではないのです。
シーガーはまだ規定打席（502打席）に到達しておらず、かつチームが激しい優勝争いの真っ最中なので、まだまだ打席に立ち続けなければなりません。打率を維持するために試合に出ないとか、1打席だけ立つということができる状況ではないのです。ここで打率が下がれば、大谷選手にもチャンスはあるかもしれません。
個人的には打率は捨てて、HRと打点を稼ぐことに集中した方がいいと思いますが。
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