「ロックは淑女の嗜みでして」第11話を見ました。
今回は高柳弥生という新キャラが出まして、ノーブルメイデン受賞者で桜心女学園OGという人らしいです。自分に正直というか、奔放なところがあって、りりさに近い人物かと思いきやそうではない。しっかりと一線を引いて、りりさを拒絶してきます。
この弥生というのは学園が標榜する「犠牲と奉仕」を体現する人物です。加えて従順に過ぎるところもあります。親にハープはもう必要ないと言われれば、あっさりやめてしまいます。社交界でレディとして生きていくために必要なこととそうでないことを選別しているような印象を受けます。そうでないことは遊びであり、リリサにとってもギターも遊びであると断じるのです。
彼女の言い分はある意味正しいです。ノーブルメイデンを本気で目指すなら、ノーブルメイデンになるために必要なことのみに注力すべきなのです。りりさは金を当てにできない立場ならなおさらのことです。だからりりさはその場で反論することができませんでした。
淑女が犠牲・奉仕・従順を象徴するものであるとするなら、ロックは反骨心を象徴しています。相反するものと言っていいでしょう。だからこそりりさは淑女とロックの間で揺れ動き苦悩するのです。「ロックと淑女は相容れない」という現実をりりさに突きつけたキャラクター、それが高柳弥生なのではないでしょうか。
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