VIVANT10話を見たので、感想を書いていきます。
ネタバレを含むので、視聴済みの方のみご覧ください。
ベキは生きている
最終話のクライマックスで、ベキは乃木に撃たれました。射殺されたかのような描写でしたが、乃木はベキを殺していない、ベキは生きていると私は考えます。もちろんベキだけでなく、バトラカとピヨも生きています。
皇天親無く惟徳を是輔く
ベキによる上原官房副長官襲撃事件後、乃木はノコルと電話します。バルカにベキの墓を建てたいというノコルに、乃木は「皇天親無く惟徳を是輔く」という謎の言葉を残します。
天は公平で贔屓せず、徳のある人を助ける
ことわざ・慣用句の百科事典
これが「皇天親無く惟徳を是輔く」の意味です。
ベキは多くの孤児を救った一方、多くのテロ活動も行っているので、一概に徳のある人と言ってしまうのは抵抗を感じますが、やはりここではベキのことを指していると考えるのが妥当でしょう。
花を手向けるのは、まだ先にするよ
「皇天親無く惟徳を是輔く」の後に、乃木は「花を手向けるのは、まだ先にするよ」と言いました。花を手向けるのはまだ先、というのはベキが生きているからだと考えられます。
上原邸の火災
事件後、上原邸に火が放たれました。野崎によると「上原邸の火災は、ベキら3人が焼身自殺を図ったため」ということになるようです。またベキら3人の遺体は「煤同然」であったと言います。煤同然では遺体の判別もできないでしょう。
そもそも殺すだけなら遺体を警察に引き渡して終わりでいいのです。わざわざ上原邸ごと燃やす必要はありません。上原邸ごと燃やした理由は、死を偽装するため、判別できない煤同然の遺体を発見させるためです。恐らく乃木はベキら3人を上原邸から連れ出して、代わりに適当な遺体を3体を屋敷において火を放ったのではないでしょうか。多分野崎もグルですw
撃ったのはF
ベキを撃ったのはFではないかと私は思っています。理由は撃った後に乃木が驚いたような表情をしたからです。自分で決断して、覚悟の上で撃ったのであれば、驚くのはおかしい。Fが撃ったから驚いたのです。Fは別班4人を撃ったのと同じように、心臓をわずかに外す神業で撃ったのではないでしょうか。
テーマは「愛」
最終回まで見た人はよくわかっていることでしょうが、VIVANTのテーマは「愛」です。愛を知らない乃木が、薫と出会って愛を知り、40年ぶりに会った父ベキと再会して父の愛を知り、ノコルとも兄弟愛が芽生える。一言で言ってしまうならVIVANTとはそういう物語なのです。
愛がテーマであるならば、息子が40年ぶりに会った父親を、それも息子を深く愛してくれる父親を殺すのは合点がいきません。やはり乃木はベキを生かしてやったのではないでしょうか。
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