どうする家康31話を見たので感想を書いていきます。
ネタバレを含みますので、視聴済みの方のみご覧ください。
貫禄を増した家康
瀬名を亡くしてから変化を見せてきた家康ですが、今週も変化が見られました。「口ひげでしょ?」、まあそれもそうなのですがw
私が注目したのは貫禄です。今週からの家康はどっしりと構えていてうろたえない。静と動で言えば、静が際立っていました。戦が始まり、うろたえる信雄に総大将としての心構えを説いていた家康はその好例でしょう。うろたえる信雄は若かりし日の家康のようであり、それゆえに現在の家康の百戦錬磨感が際立ちます。
家康は、信長や秀吉のような「天才型」の武将ではありません。家康は「努力型」の武将です。努力型武将の家康が名将になるためには、長い戦績から来る知恵と経験が必要なのではないでしょうか。人生の後半戦に入って、知恵と経験の蓄積が実り、百戦錬磨の名将となったと考えられます。まあ問題なのは戦のシーンが少なめなので、家康の百戦錬磨感を出してくるのがやや唐突に感じられるところです。
目が笑っていない秀吉
秀吉を演じるムロツヨシさんの演技で感心したのは、「目が笑っていない演技」です。秀吉が数正に会うシーンがありましたが、秀吉は再会を喜ぶ素振りを見せつつも、目が笑っていないのです。この演技が素晴らしい。目が笑っていないのをここまでうまく表現できる人は貴重だと思いますね。
死亡フラグを立てまくる忠次
出陣に際し、酒井忠次が「私にはこの辺りがちょうどいい死に場所と心得ます」などと言い、死亡フラグを立てていました。が、この人は慶長元年(1596年)、70歳まで生きます。自ら死亡フラグを立て、自らフラグをへし折る男、それが酒井忠次です。
不穏な石川数正
今週の石川数正に何となく不穏な感じが付きまとっていました。これは小牧長久手の戦いの後に、数正が出奔するからです。この辺りからフラグを立ててきたということです。忠次と並ぶ宿老である彼にどのように出奔させるのか、気になるところであります。
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