ドラッグストアで歯磨き粉や洗剤を買ったついでにおにぎりも買いました。そして家に帰って、そのおにぎりを食べました。
おにぎりにかぶりついた時に、ふと大学受験時代のことを思い出したのです。当時私は、模試や入試と言うと決まってコンビニでおにぎりを買っていき、昼休みに食べたものです。おにぎりを食べた時に、そのことがふと頭の中に蘇ったのです。何年、いや十何年ぶりでしょうか。将来というか来年のことすらわからない中で勉強に明け暮れていた日々、あの時代は決して幸せではなかったのに、思い出してみると懐かしい。おにぎりを食べながら、そんな不思議な感覚を味わいました。
食べ物の思い出でいうともう一つ。先日、ペプシコーラを飲んだ時に、子どもの頃のことを思い出しました。幼少期の私は、土曜日に父と一緒に図書館に行っていました。私が本を借りていたかはよく覚えていないのですが、父はよく借りていました。父が本を選んでいる間、私は図書館の自販機で紙コップのペプシコーラを買ってもらい、それを飲んで待っていたのです。そんなことがあったことを私は何十年も忘れていました。ペプシを飲んだ時に突然思い出したのです。ペプシが飲みたいから父について行っていたということも思い出しました。
人間とはかくも不思議なものです。何十年も忘れていた、思い出しもしなかったことが、何かを食べる・飲むといったちょっとしたきっかけで思い出すのですから。
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