ウマ娘3期第11話感想

TVアニメウマ娘3期第11話を見たので、感想を書いていきます。

ネタバレを含むのでご注意ください。

ピークアウト

宝塚記念からどうも調子がおかしいキタサンブラック。タイム的には問題ないはずなのですが、浮かない顔をしています。そんなキタサンブラックを見て、ゴールドシップは「ピークを過ぎた(ピークアウト)」と指摘します。

第11話ではバクシンオーにぶつかった時、跳ね飛ばされるという描写がありました。以前はバクシンオーが跳ね飛ばされ、キタサンブラックは微動だにしなかったのです。また食欲も落ちているようで、このあたりがピークアウトの伏線であったと考えられます。

またゴールドシップからもらったルービックキューブが完成していました。これも、もう成長の余地はないこと、終わりが近いことなどの暗喩に思えてなりません。

「そっか」の意味

己の衰えを自覚したキタサンは、凱旋門賞をやめ、国内の秋G1に照準を合わせることを決意します。そこには親しい人たちに自分の走る姿を見せたいという思いもありました。

迎えた天皇賞秋、キタサンは重バ場に出遅れながらもどうにか勝利します。逃げ脚質の彼女にしてはらしくない勝利です。レース後、キタサンは膝をつき、荒い息を吐きながら、「そっかぁ・・・」と何度も心の中で呟きます。

いつものキタサンなら、観客に向けて手を振ったり、ライバルと健闘を称え合っていたものです。しかし今回はそういうことは一切しませんでした。恐らくできなかったのでしょう。この時の彼女の意識は、ひたすらに自分のみに向いており、周りを気遣う余裕はなかったのです。

キタサンはレース前までは、「衰えてなんかいない」という気持ちがわずかでも残っていたのかもしれません。しかしレースをやってみて、自分が衰えていること、もう以前の自分ではないことを痛感してしまった。あの「そっか」はそういう意味なんじゃないでしょうか。

私個人の意見としては、ピークアウトというものがどうにも解せません。キタサンが中1でトゥインクルシリーズにデビューしたとしたら、今は4年目なので高1です。高1でピークアウトはないと思うんですけどね。高1なら身体的にも技術的にもいくらでも伸びしろがあるはずです。やっぱり納得いかないなぁ。

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